起業するといくつもの難題に打ち当たりますが、それが個人事業主、法人に限らず何かの「気づき」を得られるため、人生にとってメリットの方が大きいと私は考えています。
タイトルに「k.worksの経営理念」と大げさな名前で書き出してしまいましたが、本記事では当社からの直近の報告と方針ということも合わせて書きたいと思います。
k.worksへようこそ。
k.works合同会社を立ち上げてから、気が付けば3年が経過しており「石の上にも三年」と言われるように、法人運営に関してこれまで一人親方に徹してきたのですが、今春、晴れて新入社員が入社することとなりました。👏
とても喜ばしい限りで、それ以上の言葉が有りませんが、この様な小規模事業者に目を向けて飛び込んでくれた若手社員に歓迎の言葉を述べたいと思います。
k.worksへようこそ。
知識(knowledge)を仕事に(works)する会社として立ち上げ、お取引先様には大変お世話になりながら、早くも3年を過ぎ、不思議な御縁で入社してくれた初めての仲間です。
伊勢山皇大神宮での商売繁盛祈祷
組織の拡大
少なくとも私の身の回りには経営者のご先輩方々が複数いらっしゃるのですが、何か共通した正解のようなものが有るようで特になく、十人十色です。私も若輩者ながら良いところは模倣させていただいたり、私は私なりのやり方でやってみる事を大切にしてきました。
一緒に仕事をする人の人生へ、ほのかな色付け、チームとして社会への貢献ができればそれ以上に求めることはないと考えています。
社会のからくりは複雑怪奇で、簡単な言葉で表せるようなものでは有りませんが、結果としてこのk.worksに関わってくれた社員の人生が、少しでも豊かになってくれればそれが一つの正解ではないかと私は信じています。
ご挨拶にも書いている通り、私は組織の拡大は望んでいないタイプの事業者です。
社会はよく出来ており、k.worksが手掛けている事業にも相応に需要があるということ、とてもありがたいことです。様々な考え方がうまく共存し、そして程よく調和することが出来てこそ、個(人)が尊重される立派な社会になるのではないか、と、強く思うところがある傍らでその様な社会となるように淡い期待を抱いています。
私が組織の拡大を望まない理由の一つには、拡大とともに個(人)が尊重されにくい仕組みになってしまうことを嫌うということがあります。人数が増えるほど、いわゆる「目が届かなくなってしまう」といったことへ恐れが有るのです。
個(人)を統制することなどは難しいというより不可能に近いと思っており、経営者が10人集まれば10通りの色付けがあり、同じ人物など存在しないでしょう。
これは経営者のみならず、社員(従業員)としても同様なはずです。社内規則のようなものを度を超えた内容で策定して縛れば縛るほど人の心はあらぬ方向に向かっていくのは火を見るよりも明らかでしょう。
法律、規則、は有って然るべきですが、長きにわたり国家レベルで培われてきたそれとは、一私企業が作成する社内規則と比較するまでもなく遠く及ばないルール作りになってしまうと考えており、個(人)に寄り添わない規則、事業者の自己満足の規則となってしまいやすいのではないかと思っています。
規則が必要なのは、複数の人間が集まった場合、それぞれの考え方や目的、さらには理解力に差があるが故に誤解が生まれるのを避けるため、とも言えます。
仕事においてはそれぞれ、お取引様のご事情などは前提に考えなければならないケースは多くありますが、せめて自社内では個(人)を失わせることにならないよう最大限の配慮が事業者としては必要になってくるはずです。
仕事量が増える=組織を拡大する、というのが主たる構図になってくるのだと思いますが、このことは仕事として新しいお取引を増やすのと同様に慎重に考えていくべきでしょう。
1%を誰かにあげる この記事を書いたのはk.worksの前身フリーランスを始めたおよそ11年前、この考え方は今でも間違えていないと思っています。
思考のアップデート
組織の拡大をせず目の届く範囲で収めていたほうが、社会により多くの恩恵をもたらすことが出来るのではないか、という気がしてなりません。行き着くところ、個(人)が自分自身の人生に満足していること、嘘や偽りにまみれずに生活できることが重要だと感じます。
少し外野を見渡せば、偽りだらけの世の中になっている、という私の感覚は年齢とともに大きくなってしまいました。社会に揉まれ、偏見とも言えるであろう自分の思考を矯正していくことや、若い世代へ真剣に目を向けることはそれほど簡単なことでも有りません。
しかしながら、古参な考え方(設計)が全て良いのかというと決してそうでもない部分も多くあります。簡単な例として、需要があるソフトウェアは常にアップデートを繰り返しています。それと同じ様に、事業者の視点(私の考え方)もアップデートしていくことが重要であるはずです。
私が事業者として気をつけなければならないと思っている、代表的なもののいくつかを挙げます。
- 妥当な評価基準を持っている仕事相手を選択する
- 仕事相手と対等になるように心がける
- お金を優先させない
- 遊び心を忘れない
上記以外にも、活字にするのは難しい、因果関係の説明が出来ないような内容も有ります。
その一つに「気の流れを捉える」ことが重要であると思っています。
失敗を経験する
私の経験談ですが「この仕事がしたい」と思って入社した会社が直ぐに潰れてしまったり「自分のやりたい仕事」が絶たれてしまったり、そのような局面に身を置いたことが幾度かありました。
その時に、自分だけの力量ではどうしようも出来ない事もあります。
勿論、そのような失敗原因は、自分自身の言動や行動がすべての根源となっているはずなのです。
「失敗してしまった、どうしよう」
そんな時は気を落とさず、気を盛り上げてくれる仲間と一緒にいることが大切です。
失敗を失敗と捉え、反省し、そして向きを変えること。
自分の力だけではどうしようもないことは幾らでもあります。太陽の下で日光浴をして、自分自身が本来持っている未知のパワーを再燃させることが出来れば、あとは大抵は時間が解決してくれるはずです。
私は、失敗経験をしていない人ほど優秀なのであろうと思う反面、失敗を失敗と捉えていない人も居るのだろうとも思うのと、失敗経験を経て自覚している人ほど一緒に仕事がしたいと思うところがあります。
未知なる部分の追求
自分にとって未知の部分を追求しようとすればするほど、失敗はつきものなのです。少なくとも私自身はこの失敗を幾度となく経験してきました。
このステージをクリアしているか、していないかは、とても大きな違いがあると感じます。
やりたいと思うことを追求したい精神があれば、幸福は後から必ず生まれて付いてくるはずです。
私が思う幸福とは、生活の豊かさがあること、精神的な余裕を持つことです。
k.worksでは、この様な理念で、仕事の同士を、そして仲間を見ていくように心がけていきます。
2024年3月 k.works 齋藤